日本と海外で違う看護の仕事の在り方

日本の看護現場では患者を第一に考え、目の前に苦しんでいる人がいたらそれを和らげる、対処するのが当たり前だ。それがたとえ自分の担当ではなくても丁寧に対応する。もし、急変した患者がいれば残業をして落ち着くまで勤務を続けるといった、日本独自の労働に対する心得がある。

しかし、海外ではそうした在り方ではなく、自分の持ち場以外のことには一切手や口を出さない。担当者が対応するのが基本で、担当でない患者に対してすぐに処置をしなくてはならない時は最低限のことだけを行う。

一見すると「冷たい」「看護師の仕事とは思えない」と感じるかもしれないが、これには日本にはない考え方が存在する。患者の回復もとても大事なことではあるが、それと同様に看護師たちのプライベートな時間も非常に大切なものとして扱われているのだ。

与えられた時間と決められた患者に対して全力のサポートをし、そのために定時で上がり自分の時間を大切に過ごす。次の仕事は次の時間帯スタッフに任せればいい。そうした取り組みで患者も看護師も守られているのが当たり前とされているため、誰も自身のプライベートを犠牲にすることはないのである。

また、海外は日本よりも仕事が細分化されているため、看護師の仕事の効率化に成功しているといえる。一言で看護師資格といってもいくつもある。それぞれの資格で可能な仕事が変わり、担当者が患者の身の回りのお世話の処置をしている。中には、医師と同等の責任ある仕事を任される看護師の資格もある。

こうした仕事の細分化があるからこそ、結果的に患者にも看護師にもいい影響を与えているといえるのではないかと思う。